2014年5月24日土曜日

ご相談を受けていて感じること(119)

ネット上のデマのような情報に煽られている人が非常に多いです。
特に多いのが、掲示板やyahoo知恵袋・教えてgoo等々のQ&Aサイトです。

答えが決まっていることなら良いのですが、薄毛や育毛は非常に個体差や性差があるので、こう言ったQ&Aサイトに質問して「教えて貰おう」と考えることに無理があります。

その人の問題によりフケの対処法は3つか4つある

例えば、「フケが出て困っています。良いシャンプーを教えて下さい」と言う質問があった場合、たいていの場合、フケ用のシャンプーが推奨されます。

が、実はフケが出るのには、体の内部に問題がある場合もあれば、頭皮の問題(要は使うシャンプーの問題)である場合もあり、皮膚の病気でフケが出ている場合もあるのです。

その人のフケが、どんな理由で出ているのかが分からないと良いケア法は出てこないのです。

Q&Aサイトの回答は人のことは考慮に入らない

ところが、Q&Aサイトでの回答を見ていると、「自分が良かったから」とか「どこかで良いと言っていた」とかフケで悩んでいる人のことを全く考慮せずに推奨しているのですね。

これって(フケの場合)、皮膚科医の先生でも同じようなことを助言することが多いので、多くの人はフケにはフケ用のシャンプーが良いと思わされているのです。

薄毛の悩みも人により大きく違う

また、「薄毛で悩んでいます。どうしたら良いか教えて下さい」ってな質問が投稿されることもあります。

薄毛って言っても男性と女性では捉え方が違いますし、薄毛自体の捉え方を間違っていることも多いので、回答に書かれる内容は「これやったら、この人にはやばいかもしれない」と感じるようなものが推奨されることが多いです。

美容師さん・理容師さんは皮膚の仕事をしていない

特に、これらの回答を美容師さんや理容師さんが書いている場合には非常に危険です。理由は、美容師さんや理容師さんは、皮膚のことを仕事にしているのではないからです。だから、ヘッドスパで痛めにあっている人もいます。

掲示板は伝言ゲームになっている

そして、掲示板なんかだと、どこかで書かれていた事が伝言ゲーム的に書き込まれることが多いのです。

例えば、私は西暦2000年頃に発行していたメールマガジンで以下のように書きました。

「皮脂を取り過ぎるようなシャンプーをしてはいけない」

この一文を読んだ読者の方から「洗ってはいけないのですか?」と言うようなお電話を頂いた記憶があります。

「皮脂を取り過ぎるような」と限定しているのに、読者の方の頭の中には「シャンプーをしてはいけない」が強烈に映っているのですね。

気になった部分だけが独り歩きする

そうなると修飾区が飛んでしまい、「洗ったら駄目らしい」と言う様な情報だけが一人歩きし始めるのです。

掲示板やQ&Aサイトに書き込まれる内容や回答は、たいていの場合情報の元々の発信元ではありません。必ず、どこかで捻じ曲がっていたり、発信者にとって都合の良いように書き換えられているものです。

本当のことは発信元にある

良い情報・「あなた」に必要な情報に辿りつくには、元々の発信元に行かないと駄目ってことですね。

そしてそして、その発信元の人が「どこ」の「誰」で「何をしている人」かが分かれば、情報の良し悪しの判断がしやすくなるはずですよ。