2014年11月1日土曜日

「自然治癒力」と「発毛」(123)

「自然治癒力」と「発毛」について、あるメールマガジンを読んで、とても疑問に感じました。

メールマガジン名は言えませんが、発毛に必要なことを書いているマガジンらしいですが、2号見た限りではウイッグのことしか書いていませんでした。

脱毛症と薄毛は全く違う

そして、関連するサイトを拝見しましたところ、脱毛症と薄毛を一緒くたに書いているのですね。

円形脱毛症やびまん性脱毛症は、いきなり脱毛してしまい生えなくなるですから脱毛症ですし、発毛する必要は出てきます。

脱毛症は回復力がすさまじい

そして、回復する時には毛のないところに発毛してきて、それも以前の毛と同じ状態の毛が発毛してきますから、その回復力はすさまじいものがあります。

でも、これが中々できないのですね。だからこそ、多くの円形脱毛症やびまん性脱毛症の人は、病院ショッピングをするのです。

薄毛は長くかかり段々と

ところが、普通の薄毛の人は、いきなり脱毛して薄くなるのではなく、その前に長い長い経過期間があります。

何年にも渡る長い経過期間を経てから、抜け毛が急増する時期があり、薄くなる場合が多いのです。(抜け毛が急増しない場合もあります)

結果、毛の寿命も太さも、ゼロになってしまっている毛穴もあります。そんな状態の部位が、例えばM字の毛のない部位なわけです。

進行するにも年月がかかりますから、回復するのにも年月がかかるのが普通なのです。

毛の寿命と太さ

円形脱毛症やびまん性脱毛症の場合は、寿命や太さがゼロになったわけではないので、毛が無くなったところに発毛してきます。

が、普通の薄毛の、例えばM字になった毛の無くなっている部位の中で、寿命も太さもゼロになっている部位からはほぼ100%の確率で戻りません。寿命も太さもゼロだからです。

自然治癒力で発毛しない

以上のように見てみると、「自然治癒力で発毛する」と言う表現はどうもおかしいな?と思いますよね。少なくとも、自然治癒力で発毛するのは、 円形脱毛症やびまん性脱毛症のような脱毛症に限られますし、ましてや、体内のホルモンの働きを活発化させたりするのは、当然のことながら自然ではないと言うことですね。