2015年4月25日土曜日

「ニプロ」のCMに感じること(131)

医薬品・医療機器メーカーのニプロのCMを見ていて感じることがあります。

医師が検査データーやレントゲン写真を見て患者さんに、「もう大丈夫ですよ」と言い、患者さんが「本当ですか?」安心するシーンです。

これって今の医療で当たり前なのでしょうが、おかしく思いません?

だって、患者さんの顔や体を診ていないし、体を触ったり、聴診器で聴いていないのですから。

検査データーやレントゲン写真は、機械を通していますから二次情報ですよね。顔を見たり、体を触ったり、聴診器で聴くのは、 医師にとっては一次情報です。

この一次情報と二次情報を比べた時に、問題がないから「大丈夫ですよ」と言えるのじゃないのかな?なんて思うのです。

本来なら、医師が得た一次情報を裏付ける為に検査データーやレントゲン写真があるべきなのに、反対になっているようが気がしてなりません。

CMは医薬品や医療機器を宣伝するものだから、これで良いのかもしれませんが、何か、恐ろしい世の中の予感がしています。