2022年4月29日金曜日

頭皮が匂う(臭う)は洗い過ぎ

ご相談者の中には、頭皮が臭いとか匂うとおっしゃる人もいます。フケがでていないように見えるのに、脂臭い匂いがすることがあるのです。

髪の毛がふんわり揺れたりした時に、ご自分の鼻に髪の毛が触れると匂うのですね。

皮膚常在菌の分泌物で臭う(匂う)

こう言った場合は、たいていの場合清潔にし過ぎにしていることが多いです。清潔にすれば良いのではなく、清潔にしているから皮膚常在菌の繁殖が激しくなり、その分泌物が匂うのです。

匂うから不潔だと思ってしまう人が多いですが、それは正反対。清潔にし過ぎていることで皮膚常在菌の繁殖が激しくなっているのが原因なのですね。

皮膚常在菌の繁殖が激しくなる

なぜ清潔にすると皮膚常在菌の繁殖が激しくなるのでしょうか?それは、皮脂の分泌量が増えるからと皮膚を弱酸性ではない状態にしてバランスを崩すからです。

皮膚には、おおまかに表皮ブドウ球菌・アクネ桿菌・黄色ブドウ球菌の3種類の常在菌が住んでいると言われています(もっと種類がありますが、キリがないので3種類くらいにしておきます)。

これら皮膚常在菌は、皮脂や汗を餌としています。表皮ブドウ球菌は、汗や皮脂を分解してグリセリンにして皮膚を乾燥から守り、脂肪酸に分解して皮膚表面を弱酸性にして他の細菌の繁殖と侵入を防いでいます。

清潔にするから弱酸性でなくなる

表皮ブドウ球菌が優勢である時は、問題がないのですが、皮膚表面が弱酸性でない状態になると他の細菌とのバランスが崩れ、黄色ブドウ球菌の繁殖が激しくなります。黄色ブドウ球菌はタンパク質をも分解するので、その分解物が匂うのです。

頭皮の皮脂を取るような習慣を続けていると、表皮ブドウ球菌を洗い流してしまい、一時的に弱酸性でない環境に置かれます。すると黄色ブドウ球菌の繁殖しやすい環境になるのですね。

そんな環境を毎日習慣的に作っていると、黄色ブドウ球菌の繁殖が激しくなり、タンパク質の分解物が匂うようになるのです。

頭皮が臭う(匂う)時は洗髪習慣の見直し

頭皮が匂うと思ったら、今までのご自分の洗髪習慣を見直す必要があります。

  • シャンプーで頭皮を洗わない。
  • シャンプーで頭皮をこすらない。
  • 頭皮を洗うのはお湯での洗髪を中心にする。
  • シャンプーは少量で髪の毛の梳き洗いだけにする。
  • すすぎはちゃんとする。

すすぎをいい加減にしているとシャンプー剤が残り別の皮膚トラブルに繋がります。

人と皮膚常在菌は共生関係

人の皮膚には皮膚常在菌がバランスよく住んでいます。人と皮膚常在菌は共生関係にありますから、不潔だからと洗い流してしまうような行為は、さらに頭皮のトラブルを引き起こす元にもなるのです。

洗髪方法を見直さずに清潔にしていないからだと思って、過激に洗い始めるとひどい頭皮のトラブルに見舞われるようになります。そうなると、なかなか頭皮のトラブルは治らなくなるので、本当に清潔にするのはダメだなぁっていつも思います。

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